お知らせ

7月の分解練習曲は「セーラー服と機関銃」

1年延期となっていた東京オリンピック・パラリンピックがいよいよ始まりました。
日本の夏も本番も迎え、毎日暑い日が続きそうです。東京都は緊急事態宣言下であり、感染者数も減る様子がないなか、大会の開催に関しては賛否両論あるかと思いますが、選手、関係者のみなさんには、暑さに負けず、またコロナにも負けず、競技を終えられることを願っています。もちろんよい結果が残せれば、それに越したことはないですが、まずはこの大会が開催されたこと、そして参加できたことを楽しんでもらえればよいかなと思います。

さて、7月ももう終わりに近く、いまさらながらという感じではありますが、7月の青春ポップス合唱団の通唱曲、分解練習の曲を紹介しましょう。活動に参加できない方も楽譜を開きチェックしてみてください。

1 なごり雪
2 サボテンの花
3 地上の星
4 いとしのエリー
5 木綿のハンカチーフ
6 青春時代
7 世界は二人のために
8 セーター服と機関銃
9 五番街のマリーへ
10 真夏の夜の夢
11 花は咲く

分解練習曲は、「セーラー服と機関銃」。

「セーラー服と機関銃」は、映画『野生の証明』でデビューした薬師丸ひろ子のデビューシングルとして、1981年に発売されています。故相米慎二監督による同名映画の主題歌としても広く知られています。作曲者の来生たかおによる、タイトル違いの「夢の途中」もリリースされ、どちらもロングヒットとなり、1982年のオリコン、シングル売上ランキングでは、「セーラー服と機関銃」は2位を獲得しています(「夢の途中」は24位)。

映画『セーラー服と機関銃』は、赤川次郎の同名小説を映画化したもので、1981年の暮れに公開され、空前の薬師丸ひろ子フィーバーをも巻き起こします。映画自体の興行成績も、1982年の邦画で1位となるヒットを記録しました。『セーラー服と機関銃』は一種のアイドル映画ともいえますが、作品の評価としてはそこに留まらず、1本のアートフィルムとして成立しているところがおもしろいところです。「カイ…カン…」の名シーンや、故相米監督の代名詞のように語られる「長回し」(ワンカット)によるラストシーンなど、アイドル映画とは思えない印象的なシーンが多く思い浮かびます。

ちなみに1981年がどんな年であったか振り返ってみると、首相は、前年大平内閣解散後(選挙中に大平正芳は死亡)、それを引き継いだ鈴木善幸が翌年まで務めています。当時の米国の大統領はロナルド・レーガンですが、どちらかというと、鈴木の次に首相に就任した中曽根康弘との「ロン・ヤス」の関係のほうが印象に残っていますね。

1981年のヒット曲には、「ルビーの指輪」「奥飛騨慕情」「 スニーカーぶる~す」「ハイスクールララバイ」などがありますが、「奥飛騨慕情」以外の曲は、作詞はすべて松本隆です。ちょっとすごいですよね。「 スニーカーぶる~す」は前回も登場したヒットメーカー筒美京平作品。そんな中、「セーラー服と機関銃」(夢の途中)のヒットとともに注目され、数多くのヒット曲を生み出した来生姉弟の存在も忘れ難いものがあります。

1980年には田中康夫の小説『なんとなくクリスタル』が発表され、芥川賞の候補作品になっています。ブランド名が散りばめられたその小説は「クリスタル族」といった言葉の流行とともに、その後のバブル時代の到来を予感させるものでした。1981年には「オレたちひょうきん族」という伝説的なバラエティ番組も始まっています。「竹の子族」もそうですが、このころ「~族」というのが流行っていたのでしょうか?

70年代にくらべると、80年代はなんとなく浮かれた時代のような印象があります。よく言えばいろいろなものが洗練され、ふわふわしたような感じ。「セーラー服と機関銃」はそんな時代のはじまりに登場した曲ですが、70年代(過去)に別れを告げ、新しい時代に歩みを進めるべく旅立とうとする人たちへのメッセージソングにも感じられなくもありません。みなさんも、青春時代の出会いや別れを思い浮かべながら、そんな日々も「かがやきに替えて」、楽しんで歌ってみてください!

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