お知らせ

6月の分解練習曲は「また逢う日まで」

梅雨の季節、なんとなく心もからだも湿りがちな今日この頃ですが、
皆様にはいかがお過ごしでしょうか?
雨が多いと、どうしても家にこもって運動不足になったり、気圧の変化などで体調を崩したりすることがあるかもしれません。
十分気をつけて毎日をお過ごしください。

6月20日に、東京都などでは緊急事態宣言が解除され、まん延防止等重点措置に移行となりました。
ただ、日々の感染者数が大きく減っているわけでもなさそうなので、やはりワクチン接種が頼みの綱といったところでしょうか。
開催の是非はともかく、オリンピックも間近に迫ってきており、早く安心して過ごせる日常が戻ってほしいと願うばかりです。
6月の青春ポップス合唱団の通唱曲、分解練習の曲は以下のとおりです。

1.てんとう虫のサンバ
2.白いサンゴ礁
3.恋におちて~Fall in love~
4.秋桜(コスモス)
5.オリビアを聴きながら
6.若者たち
7.また逢う日まで
8.ハナミズキ
9.いい日旅立ち
10.あの素晴らしい愛をもう一度
(『SING POPS1』より コレクション3)

分解練習曲は、「また逢う日まで」。

1971年にリリースされた「また逢う日まで」は、同年の日本レコード大賞(大賞)と日本歌謡大賞(大賞)をダブル受賞するヒットとなっています。歌っていたのはご存じ尾崎紀世彦。彼のソロとしての2枚目のシングルです。尾崎紀世彦は同年この曲で初のNHK紅白歌合戦への出場もはたしています。

「また逢う日まで」がリリースされた1971年のヒット曲といえば、小柳ルミ子の「わたしの城下町」(“みんなの恋人”小柳ルミ子のデビュー曲)、加藤登紀子の「知床旅情」(オリジナルは映画『地の涯に生きるもの』のロケ最終日に森繁久彌が即興でつくった「さらばラウスよ」)、五木ひろしの「よこはま・たそがれ」(何回か芸名を変えた五木ひろしの再デビュー曲)などがあります。

小柳ルミ子は、同年にデビューした天地真理、南沙織とともに新三人娘として当時の若者たちのハートを鷲掴みにしました。新三人娘はその後に続く女性アイドルのロールモデル的存在として語られることも多いようです。可愛い女性アイドルとは対照的かもしれませんが、元・千葉県知事の森田健作が主演を務めた『おれは男だ!』という熱い青春ドラマが流行ったのもこの年です。森田健作は、違うドラマの挿入歌ですが、今月の通唱曲にもある「若者たち」を歌っていましたね。

1971年は、マクドナルド日本第1号店が銀座にオープンしたり、カップヌードルが発売になったりと、食文化にも新しい胎動が感じられます。国内でのコンビニの誕生もちょうどこの頃です(セブンイレブン1号店ができたのは1974年)。後のオイルショックを経て、世の中が「重厚長大」から「軽薄短小」へと移り変わっていく時代の萌芽がみられるようにも思います。

「また逢う日まで」に話を戻しましょう。
この曲の作詞は阿久悠、作曲は筒美京平です。阿久悠は2007年に、筒美京平は2020年に亡くなっていますが、お二人は言わずとしれた、昭和の歌謡曲には欠かせないヒットメーカーです。特に洋楽のエッセンスがちりばめられた筒美京平のつくる楽曲は、当時を知る世代だけでなく、現代の若者にも広く親しまれています。

数多ある筒美サウンドのなかでも、「また逢う日まで」は、筒美に初の日本レコード大賞・大賞をもたらした曲ということで、特別な意味があるようにも思います(1969年の「ブルー・ライト・ヨコハマ」は作曲賞)。

『ミュージックマガジン』(12月号、2020)に掲載されたインタビューで「音楽を作りながらその線上でヒット曲がたまたま生まれるとかいうんじゃなくて、いつもヒット曲を作るってことが面白かった」と語っていますが、「ブルー・ライト・ヨコハマ」に続いて「また逢う日まで」というミリオンセラーを生み出せることが、筒美京平という作・編曲家の真骨頂だったといえるのかもしれません。

「また逢う日まで」にとっては、稀有な歌い手、尾崎紀世彦との出会いも幸運だったといえるのでしょう。もともと1969年にCMソングとして生まれたこの曲は、最初「ひとりの悲しみ」というタイトルで、ズー・ニー・ヴーに提供されました。しかしにヒットにはつながらず、後に詞の内容も「別れ」をテーマに変更、改題し、尾崎紀世彦の歌として、爆発的なヒットとなります。

昭和歌謡にやけに詳しい半田健人のブログ『生活の柄』に、「個人的・筒美京平作品BEST30」という回がありますが、そこでは「また逢う日まで」が堂々の1位に選ばれています(個人的な思いもあるようですが)。印象的なイントロ、キャッチ―なメロディー、盛り上がるサビは誰もがつい口ずさみたくなる、そんなまさに歌謡曲の王道中の王道ともいえる「また逢う日まで」、ソウルフルな尾崎紀世彦の歌声を思い浮かべながら、楽しんで歌ってみてください!

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